先日マイナーランプ風のWEEMS & PLATH ヨットランプを購入したのですが、オイル漏れが酷くなる一方……以前は満タン近くまで入れないと漏れませんでしたが、数回テストしているうちにどんどん悪化!とうとうほとんど燃料入れなくてもポタポタ漏れまくりです。
これはアカン、ということで原因を調べます。
漏れているのは火力調整棒のところだけですので、その近辺に原因があるはずですが……
……ん?先日は気がつかなかった亀裂が!
原因はここで間違いなさそうです。
ちなみにこちらは70年代ウェールズ製E.Thomas & Williamsの同じ部分。
構造は全く同じですね。
裏から真鍮パイプをハンダで取り付けてあるだけの様子。ノギスで計測したら直径3mmでしたので模型用の真鍮パイプを取り寄せて交換します。
すぐ入手できるのはこういう各種サイズ入り4本セットだけでしたが、実際使うのは外径3mm 内径2.55mmのみ。
勿体ないけど仕方ありません。
(後日直径3mm長さ1000mmの真鍮パイプをホームセンターハンズマンで入手。300円程度でした)
火力調整棒を真っ直ぐ伸ばして引き抜きます。
このとき「元に戻るのかな?」と少し不安に思いましたが、後でその予感が的中することになるとは……!
裏面からハンダを溶かし、パイプを外します。
ハンダごては100wを使用。これでちょうどいい熱量でした。
亀裂がおわかり頂けますでしょうか。そりゃぁ漏れる筈です。おそらく前のオーナーが落下させちゃったか何かでしょう。
長さは40mmでしたので同じ長さにカット。パイプは余りましたがE.Thomas & Williamsも同じ直径3mmなのでそのうち使う事もあるでしょう。
このパイプカッターは新潟精機のPC-Sというモデルで直径3mmまで対応していますが、そんな細いパイプでも切断面が凄くキレイ。長さ2mm程度のチョイ切りも出来る精度がありました。
新しいパイプを差し込み、ハンダで付けます。
このときパイプはあらかじめサンドペーパーで磨き、フラックスで下処理しておきます。でないと本当にまったく付きませんよ!(実験済み)
棒を差し込み、また曲げます。
が、曲げが甘かったので調整していたらポッキリ折れたぁぁ!
ここは炭素鋼のようであまり柔軟性はありませんから、バーナーで炙ってから処理した方が良かったのかなぁ
急遽、パイプセットにあった直径2mmの真鍮パイプを差し込んでハンダで継ぎ足し。セット買っておいて良かった……あと、下方向にパイプを出し過ぎるとはみ出して真っ直ぐ立たなくなる事もわかりました。ハンダ付けられるギリギリ程度がベストな様子。
これでテストしたら、漏れはピタッと止まりました!
長時間燃やしてみましたが、問題ありません。
棒が折れて短くなったので火力調整はやりにくくなりましたが、なんとか実用範囲内です。とはいえ、これもそのうちピアノ線か何かで自作しましょう。
カンブリアンランタンは構造が簡単ですが、どんなにシンプルな形のモノでも壊れるときは壊れるもの。
でも自分で手を入れることが出来るのは良いですね。おかげで楽しめました~!
※後日追記(個人的備忘録兼同じ症状で検索してきた方向け)
燃料が上から溢れる、または火が数分で消える、という症状が出るようになりました。
おそらく真鍮パイプを交換したことでクリアランスが変化し吸気が悪くなったため、燃料が負圧で吸い上げられたり消えてしまうのでは、と推測。
ホヤ下パッキンのツメの部分を削って吸気できるようにしたらとりあえず解決しました。