今回はマイナーランプ 「E.Thomas & Williams」の使い方等をご説明します。
なお前回の分解編はこちらです。
2020/08/14
ハリケーンランタンも良いのですが、真鍮製のマイナーランプ(カンブリアンランタンともいいます)が大好きです。それもやはり本当に炭鉱で使われていたウェールズ製の「 E.Thomas &; Williams」が最高!でもメーカーの製造は終了し新品流通在庫もほぼ枯渇。しかし150年前からほぼ同じ形で生産されていますし、頑…
組立前に各部清掃の注意点を追記しておきます。
ガラスホヤは中性洗剤で洗うのがいちばん。簡単にキレイになります。
清掃で一番面倒なのがこの棒付近。どうしてもカドが掃除しにくいし隙間にピカールが詰まります。
本気でピカピカにするなら丁寧に根気よく磨くしかありませんが、テキトーなとこで止めとくのも賢い選択です。お好みでどうぞ。
なお詰まったピカールは歯ブラシで取るのが一番です。
さて組立ですが、基本はそのまま元に戻すだけなので簡単です。
しかしこの火力調整棒だけ注意!
この向きは間違いで、
これだと火力調整できなくなります。
なのでこうします。
使い方ですが、まずタンク部を外し燃料を入れて芯を出します。
※一番最初に点灯するときは、まず漏れがないかを確認!事前に水でしっかりテストしておく事をオススメします。テスト後はよく乾燥させてから燃料を入れてください。
燃料はパラフィン系が楽です。灯油でも問題ありませんがススが出やすいし取り扱いにより注意が必要になります。
これは芯出し過ぎ!
ほんのチョットで充分です。
マッチやライターで点火!
これは火力が強すぎ。
この状態だとススがえらいことになります。
これくらいかな。
タンクを本体に取り付けます。
完成!
30分ほど点灯して問題なければOK。
タンクを完全に外してから点灯する設計なので、強風のときはちょっと付けにくいかなー
■よくある不具合■
・数分で消えてしまう
・燃料が上から噴き出す
これは吸気が足りない場合におきますので、火力調整棒が通っているパイプにゴミやホコリが無いかを確認。それでもダメならガラスホヤの下パッキンのツメ部分を一カ所削るのも手です。
正直、それは設計や製造上どうなんだろう……とも思いますが、とりあえず劇的に改善しますよ。
ちっとも明るくはないんですけど、その暗さで雰囲気を愉しむにはいいランタンです。
さて、今回海外のオークションで入手したマイナーランプの分解と清掃、そして簡単ですが使用方法までご説明しました。E.Thomas & Williamsを入手しようと思われている方の参考になれば幸いです。
※とはいえ正直海外オークションでの購入はオススメできません。相当注意しないと大変ですよ~